ハンマーの基礎知識とバリエーション

あらためてハンマーについて知る

一般家庭でも身近に置かれているハンマーは、日曜大工を楽しむ他、様々なシーンで活用されている、便利アイテムです。
とんかち、げんのう、ハンマー、かなづちなど様々な呼ばれ方をします。

民話に出てくるうちでのこづちもハンマーですが、多くの絵本では打撃部分が木製つちで描かれています。
木製のつちと金属製のつちとで、使う漢字が違う事に気づいている人も少ないでしょう。
木製は木槌、金属製は金鎚ですが、英語表記にすればすべてハンマーです。

金鎚がポピュラーですが、プラスチックハンマーやゴムハンマー、プラスチックとゴムの混合型ハンマーも作られていて、それぞれに違う役割を持っています。
一般的なのは釘を打ち付けたり、ものをたたいたり、あるいは金属加工したりなどです。
部品の分解やシールの挿入など、変わり種の使い方もされています。

用途に合わせて様々なハンマーを準備すれば、生活の幅が広がる事でしょう。
工具として観ていくと、意外と使い方について知らない部分も多いのではないでしょうか。

金鎚と木槌の使いわけ

打撃部分が木製できているのが木槌ですが、主な使い道は木工製品などです。
ダボや木ネジを製品に傷をつけないように打ち付けたい時に重宝します。
サイズは小さめですが、いわゆる民話や酒樽を開けたい時、あるいは餅つきなどでは、特別に巨大化しています。

金鎚はバリエーションが豊富で両口ゲンノウや、片手ハンマーあるいは八角ゲンノウ、唐紙づち、ネイルハンマー、ショックレスハンマーとあります。
一般的なのは両口ゲンノウでしょう。
片手に持つとずしんと重たく、鉄くぎを打つのに最適です。

金鎚のバリエーションと使い方

片手ハンマーは片側が平で反対側が球になっているのが、特徴です。
平部分は釘やピンの打ち付けに、球部分は金属加工用と一石二鳥の仕事をします。

八角ゲンノウは断面が八角になっているところから、八角と呼ばれています。
打撃部分は側面も含めて釘打ちに使える万能型で、釘サイズを気にせずに釘うちができて便利です。

唐紙づちは打撃部分の反対側が尖った形をしていますが、狭い部分に釘うちしたり鋲を打ち込みたい時に使います。
ネイルハンマーはハンマーの中で唯一つの輸入ハンマーです。
釘打ちと釘抜きの両方がついた便利グッズで、使いやすさがあります。
ショックレスハンマーは文字通り釘打ちをした時の衝撃を吸収してくれるハンマーで、打撃部分が剛球内蔵というスペシャル版です。

変わり種ハンマー

変わり種ハンマーとしてゴム製とプラスチック製があります。
両者ともに見た目が、一般的なハンマーとかなり違いますし、傷つけないで加工をする工具というのが、金鎚にない共通点です。
持った時にずっしりと重いので、打撃力は充分にあります。

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