STAHLWILLE(スタビレー)航空機整備用としてもシェアを伸ばす工具メーカー

ドイツ経済を支える工具メーカースタビレー

スタビレーは1862年創業のドイツの老舗工具メーカーです。
日本は江戸末期で明治維新の嵐が吹き荒れ、血なまぐさい事件が連日起こっていた時でした。
スタビレーは元々蒸気機関車関連のメーカーでしたが、経験と実績を生かしてオートモティブ、電子機器、設備、航空機製造とラインナップを広げていったのです。

1914年日本では大正時代初期になりますが、白黒の総合カタログが作られ、世界をまたにかけるグローバル企業として、繁栄を極めていました。
精度の高さと幅広いラインナップが強みだったので、業界内外からの信頼が熱い大手業者として、注目を集めた事でしょう。
日本ではマニアックなユーザーの間では、よく知られていますが、欧州ではトルクレンチ製造の先駆者として有名です。

近年安価で高品質な台湾メーカーが、ドイツ国内を席巻しており伝統的な多くのメーカーが、脅威にさらされています。
それでも自分たちの色を失わずに、がんばっているスタビレーのような老舗メーカーが、ドイツ経済の一部を支えているのは確かです。

伝統と歴史を未来へ引き継ぐ

日本でも創業100年以上の伝統の技を守り続ける老舗店舗や職人が、国内に多く現存しています。
伝統の技はそのまま日本文化として国からも特別の保護を受けながら、宝物として大切にされていますが、ドイツもしかりです。
140年以上前のスタビレー社屋の写真をみると、背景や建物の造りがまったく同じなのに驚かされる人は多いでしょう。

日本国内で使用されている業種

日本文化の伝承とは少し形は違いますが、こだわり続ける姿勢は共通点が多いので、親近感を抱く人はいるでしょう。
スタビレーを使い続ける日本ユーザーの多くが、時代に流されずこだわりを持ちづつける、スタビレー工具の職人技に、安定感を覚えて使っている業者です。
自動車業界や製造工場あるいは航空機産業など多くの企業で、スタビレーは活用されています。

スタビレーと言えばトルクレンチ

欧州ではトルクレンチの発祥の地として知られるスタドレーは、昔も今も高品質でバリエーション豊富な工具専門メーカーとして、地元での人気が高い大手企業です。
日本では特にコンビネーションレンチが知られています。
ロゴに使われている事からも想像がつくように、コンビネーションレンチこそが、スタドレーの代表作でしょう。

スタビレーの工具は他社と明確に区別できる、個性的なデザインです。
片手に持った時に外観の印象よりも軽く作られています。
本体を超薄型にした上で、ブランド名や通し番号を刻んでいるのが特徴で、スタビレー作とすぐにわかります。

強度はしっかりあるので日持ちがよく、コストパフォーマンスは最良です。
狭い空間の作業に向いています。

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