トルク機器専門会社トーニチとは
トーニチの正式会社名は株式会社東日製作所といい、1949年航空機製造の下請け工場としてスタートしました。
1951年以降は、国産トルクレンチやクイックトレンチを製造始めます。
同年末にトルクレンチの精度の高さが認められて、通産省優良自動車部品認定されました。
1960年には自社トルクレンチが自動車整備機械工具推奨品に指定されています。
研究開発を続けた結果、自社オリジナルで世界初の、動力式トルク工具であるユニトルクを開発し、1970年に財団法人発明協会より発明賞を受賞しました。
1997年甲府工場がISO9001 認証を取得(JQA-1536)し、続けて辻洋社長藍綬褒章を受賞後も、たびたび名誉ある賞を獲得しています。
今日日本を代表するグローバルな工具メーカーとして、グローバルニッチトップ企業100選にも選定された優良メーカーです。
手がける事業は手動や動力式のトルク機器あるいは、機械式と電子式のトルク計測機器の製造販売の他、ソフトウエアやシステムの製造販売です。
トーニチは事業拡大だけではなく、50年近い間に培ってきたトルク製造技術と管理手法をマニュアル化して、国内外に技術提供をしています。
トーニチの基本姿勢
トルクと聞いてバイクで御馴染みの回転力を示すトルクを思い出す人が多い事でしょう。
トルクの元をずっとたどっていくと、らせん状にねじって渦を巻いた縄を輪にした、ケルト人のネックレスにつながっていきます
元々の意味は巻く、回転するなのです。
そこから派生してネジ締め付けの度合いやエンジンの回転力を示すようになりました。
戦士のお守りとしての意味もあったことから、パワー力や安全性にも関連付けることができます。
トーニチでは飛行機製造の経験から、ネジ一本でもしっかり絞めつけておかないと、大事故に繋がる事は熟知しているでしょう。
ネジをきっちりと締め付けるトルク機器の精度の高さは、安全意識の高さや品質管理への拘りなのでしょう。
自分たちの成功だけに留まらず、業界全体の技術革新や安全性の底上げを目指して、トルク講習会が今日まで継続されています。
何度もISO認定を受けたり優良企業認定を受ける背後には、トーニチ独自の理念があるのでしょう。
こんなところトーニチは使われています
トーニチの精度の高いトルク機器は、様々な業界で活用されています。
身近なところではタイヤのホイールナットでしょう。
夏冬タイヤ交換時に利用するトルクレンチの多くが、自社ブレンドのQLやQLMHあるいはTW2が、重宝します。
航空や宇宙開発での通信機器でも、精度の高いトルクドライバやトルクレンチが役にたちます。