木材塗装のコツ
用途に応じて適切な塗料を選ぶのが大事
木材塗装をする時は、塗装したものを置く環境などを踏まえた適切な塗料選びが大切です。
「浸透タイプ」は木の質感、木目の風合いが残せるタイプの塗料です。
木材に染み込んで色がつくステイン塗料で、安価な木材でもカラーリングで高級感が出せるようになることから、家具などの屋内インテリアに好んで使われます。
「造膜タイプ」は木材の表面に塗膜という、汚れや劣化に強い膜を作ります。
一般的にペンキと呼ばれる塗料はこちらです。
木目は目立たなくなるものの、屋外に使うものや耐久性が必要な箇所の塗装には、浸透タイプよりも造膜タイプの方が適しています。
また、この浸透タイプと造膜タイプはどちらも「水性塗料」「油性塗料」という性質の違う2種類の属性があります。
水性は油性に比べて臭わないので屋内での塗装に向いています。
しかし、耐久性が低いので床用や屋外用には向かず、湿度の多い時期には乾きにくい特徴もあります。
逆に油性はz耐久性があること、つやの出る仕上がりになるメリットがあります。
しかし薄め液でシンナーの臭いが出ることや、塗装時の刷毛・うすめ液や刷毛洗い液など、準備や片付けの工程が増えます。
浸透タイプであれ造膜タイプであれ、初心者はまず塗装の感覚を掴むためにも、水性塗料を使う塗装がおすすめです。
塗る前の準備・下地処理も忘れずに
塗装を始める前に、不要な所まで塗料が散らないようにする準備と、木材の表面を磨く下地処理をしましょう。
特に屋内の塗装では、塗料が飛び散るだけ後片付けが面倒になります。
作業スペースが自宅のテーブルなら、テーブルの側面・上面をマスカー等で覆い、塗料がテーブルに直接当たらないような作業環境を作ります。
木材の下地処理は、番号#40~240の粗目~中目の紙やすりで行います。
木目に沿ってなるべく均一な力をかけながら、塗装する面全てを磨いていきます。
磨いたあとはしっかりと木くずを拭きとりましょう。
この工程を省いてしまうと、塗料の密着度が下がってしまう恐れがあります。
おすすめの塗装方法は?
おすすめの塗装方法は、一度目の塗装のあと、紙やすりをかけてから二度塗りすることです。
ムラがでないよう、刷毛に塗料をつけすぎないように気を付けながら木目に沿って塗装して、一度乾かします。
その後、表面が完全に乾いたのを確認したら、塗った表面を番号:280~800の細目の紙やすりで磨いてください。
こうすることで一度目のやすりがけで残っていた木の毛羽立ちなどがけずられ、よりなめらかな表面に仕上がります。
しっかりと木くずを拭きとった後、一度目と同様に木目に沿った塗装をして、塗料が乾けば完成です。