金継ぎをやってみよう
お家で簡単
家で過ごす時間が多くなり、以前までは外出先でやっていたことも自宅でせざるをえない状況です。
特に外食などは人が密集する場所なので避けている方も多いでしょう。
そのような環境中では自宅で食事をする機会が増えている方もいます。
自宅の食事の中で欠かせないものと言えば何でしょうか。
それはご飯を盛るお茶碗です。
1人暮らしをされている方でも1つは持っていると思います。
もしもそのお茶碗が欠けてしまったらどうしますか。
おそらく捨てている方が多いでしょう、
しかし今では少しの欠けなら簡単に直すことができるので、今回は自宅で簡単に直せる金継ぎという方法を紹介します。
伝統的な技法
金継ぎという技法を知っていますか。
金継ぎとは漆などを用いて直す昔ながらの技法のことを言います。
ではなぜ金継ぎと言うのかは、文字の通り金を使用するからです。
しかし金を使用するのはごく1部で、ほとんどは食べても問題ない漆が使われています。
地面に落とした際にお茶碗のふち部分だけ欠けた経験がある方はいると思います。
そのような状態なら金継ぎの技法を使用すれば修復可能です。
素人が直せるのか疑問に思う方もいますが、現在では誰でも簡単に直せるキットが販売されています。
これを使用すれば初めての方でも修復できるでしょう。
お気に入りのお茶碗がある方はこれで安心できますね。
専用キットなら安心
キットには欠けたふちを修復するための材料が入っています。
また漆などを塗る筆は自分で用意しなくても良いのでこのキットさえあれば対応可能です。
漆は専用の小さい入れ物に入っているので見ればすぐに分かります。
欠けたふちには練り物をつけて固めることが必要です。
練り物を仕上げる際には同封されているヘラを使い、よく練るようにしましょう。
練りが弱い場合はふちに付けても固まりにくいので注意です。
金継ぎ作業は基本的に手作業で行います。
そのため練り物や塗料が塗料に手に付く場合がありますが、手が汚れないための手袋も付いているので安心です。
最後に金を付ける
金継ぎの方法については、まずご飯粒をよく練りこみペースト状にし、そこに色を混ぜます。
この色には漆が含まれており、仕上がりに影響します。
欠けたふちに必要なペーストを付けて、指で形を調整しましょう。
その後7日間以上乾燥した場所に置き、付けた箇所を乾かしましょう。
乾いたら再度漆を入れたペースト状を塗り、綺麗に仕上げます。
この後、再度1週間程度乾燥させます。
最後に金粉を表面に塗ることで欠けた箇所を修復することができます。
見た目では金色がお茶碗のアクセントになり、綺麗に見えます。
自分で修復するのでより一層愛着が湧くものになるでしょう。