かっこよくて使いやすいミラーの選び方
見た目だけではダメ?ミラー保安基準とは
バイクのカスタマイズ要素の中にはミラーがあり、なかでも最近人気なのが「バーエンドミラー」です。
一般的に二輪車のミラーはハンドルの中心寄りの位置から、左右どちらか、あるいは両方に柄が伸びて背後が見えるようになっています。
バイクは左右両側に1つずつ必要です。
バーエンドミラーはハンドルの先端側に取り付けるミラーです。
日本では馴染みありませんが、これはヨーロッパでは定番のミラーの付け方です。
個性を出したいカスタマイズにおいて、バーエンドミラーは日本ではまだ新しいカスタマイズであることや、肩や腕が映り込まず背後が見やすいというメリットもあります。
しかし、見た目の格好良さだけでバーエンドミラーを選んでしまうと、ミラー保安基準を満たしておらず、次の車検が通らない可能性もあります。
バイクにおけるミラーの保安基準には「左右に両方」の他に、ミラーの形状と装着位置という基準があります。
ミラーの形状は鏡面の面積が69平方センチメートル以上であること、そして円形のミラーであれば鏡面の大きさが直径94mm以上、150mm以下であること、円形以外のミラーであれば120×200mm以内のサイズ、かつ直径78mmの円が収まるサイズであることが条件です。
ミラーの位置は、ミラーの中心からハンドルの中心間の長さが280mm以上であり、さらにバイク車高より300mm以内で、バイク幅を250mm以上超えないことが条件です。
欲しいミラーの適合車種を必ずチェック
バーエンドミラーを取り付けたい時は、まずは欲しいミラーに適合車種が記載されているか確かめましょう。
自分の車種が記載されていれば多くの場合問題ありませんが、汎用品では適合車種が記載されていないこともあります。
その場合、ハンドルバーパイプの内径が適合するかをチェックすれば、まずは取り付け可能かどうかの判断がつきます。
そして汎用品の場合は特に、「自分の車種に取り付けた際のミラー位置が保安基準を満たしているか」を確認しましょう。
ミラーは視界の良さで選ぼう
カスタマイズとしてチョイスする以上、ミラーの見た目はとても重要な基準になりますが、同時に「視界の良さ」という実用性も考える必要があります。
左右の視野の広さで選ぶならスクエア(四角形)型、上下左右を平均的に見られるのはサークル(円形)型、その間の視野になるのが楕円・ペンタゴン(五角形)型です。
サークルはカフェレーサーに好まれ、楕円・ペンタゴンはスタイリッシュでデザイン性が高い、という特徴もあります。
また形状そのものだけでなく、自由自在に角度調整ができるタイプのミラーを選べると、自分の見やすい角度に調節がしやすくなります。